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オケはこちら！




・誰も信じてくれないからいじけてやろうと私は決めた。

なまむぎなまごめなまたまご　ハイ！
　＼なまむぎなまごめなまたまごー／

つみたてつみまめつみさんしょ　ハイ！
　＼つみたてつみまめつみさんしょー／

ヒマを潰すのはさ　大歓迎だけど
私のこと見えてんのかな。

ハイ、ヤッホー。
期待されてますから何度でも返事はしますけどね
ヘイヘイホー。
それは何処のオヤジだ　言葉ぐらい選ばせれ

　山に向かって下品な言葉を叫ぶのはやめろ！！
　そんな期待に満ちた眼差しで私を見るな！

「叫べばそのまま帰ってくるぜ」　そんな噂話になりまして
「ただの反響音ですよ」ってそんな迷信も広がって
そりゃたいしたことしてないけどさ
存在全否定は悲しいよ　ねえ
もっともっと　ちゃんと　じっと　私を見てください！


　こちらとしてはほんの悪ふざけで
　返事を返しただけだったんです。
　それがいつのまにやら噂が噂を呼び、私は大忙し。
　ちょっと優越感に浸った日もありましたが
　そのうち名声に振り回される自分に気が付きました。
　嗚呼、私は何のために山彦を続けているんだろう。
　嗚呼、響子とはいったい何だったんだろう。
　でも交流するという楽しさも少なからずあった。
　それを捨てたくなかった。
　だから誰が得するわけでもないのに頑張り続けた。

それがなんですか　自然現象ってなんですか
真昼間から　大声で頑張っているのに
虚しくありませんか　人間って所詮はそんなもんか
るるるーるるるるるー

　スーパーで商品を陳列してる人の
　気持ちを考えたことがありますか！
　その商品を内職で作る人の
　気持ちを考えたことがありますか！
　ばかやろー！

　あっ　返ってきた・・・

そりゃたいしたことしてないけどさ
存在全否定は悲しいよ　ねえ私は空回り？
私をそんな目で見んな
もうどうしていいかわかんないよ
人気もカリスマも空っぽだよ　ねえ
もっともっと　ちゃんと　じっと　私を見てよ
ねえ　もっともっと　ほんと　ずっと　私を見てください

　誰も信じてくれないからいじけてやろうと私は決めた。
　いいですよーだ、人間なんて知ったこっちゃないですよーだ。
　どうぞ勝手に山と遊んでてください？

　そうして私は俗世を捨て、仏門に入ることにしたのです。